午後、荻窪で担当番組の打ち合わせ。
プロのアニメーション監督の言葉は、
いちいちもっともで、しかも具体的でわかりやすい。
自分は、ただの映画好き、音楽好きが高じて、
映像制作会社に入り、ディレクターから、
プロデューサーへの道を選んだ。
今は、ショートコンテンツ制作に携わっている。
クリエイターさんたちと一緒に作っている感じは
たまらなく楽しく、そして面倒である。
それぞれの持ち味は、活かしたまま、
原作付きで映像化する、というその過程で、
私の力の無さを感じている。
映像の基本的な組み立ては、この仕事を10年もやっていれば、
少しはわかっているつもり。
でも、アニメーションのクリエイターさんに対して、
具体的に話をできる言葉を持っていないのだ。
予算やスケジュール管理、マネージメントは
特別難しいことではないし、経験でなんとかなるにしても、
ひとつの作品と向き合えるだけの力が、まだまだ足りない。
若い頃に比べて、映画をじっくり見たり出来る時間はない。
そういう意味では、10代後半から数年間、
映画館の暗闇に逃げこんでいたときに無節操に見てきた作品、
読んできた本、今も少しは聴き続けている音楽の体験時間が
まだ使えるかもしれない。
制作者として、また、作品と向き合ってみよう。
ちゃんとプロのプロデューサーになるために。
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