2008年5月12日月曜日

隠し砦の三悪人

まぁ、忙しいのだが、ひょんなことから待ち時間となり、
樋口監督『隠し砦の三悪人』を見る。

熊本出身者としては、『日本沈没』に続いて
熊本城が出てくるのは嬉しい。
(樋口版『日本沈没』は、 日本では戦争映画が作りづらい中、
自然災害を敵とすることで、その要素を描いた、と思う。
命をかけて任務に向う姿は、特攻シーンそのままだ。)

今回もリメイクだから、オリジナルと比較されるのは
仕方の無いことだが、観客層、“今の時代”を考えた
再映像化ということでは、エンターテインメントに
徹していて、悪くないと思う。

映画俳優が少ないこの時代に、
テレビで人気のあるタレントを使っての制作は
仕方ないことだし、テレビ放送、DVD化を含めての
バジェットだから、そういう線で作るしか無い。
タイトルで損をしていると思うし、
『ロードオブザリング』みたいなポスターも
ちょっとなぁ、という印象。

黒澤明のオリジナル、『スターウォーズ』と
比較されることをわかっていながらの挑戦。

監督には、そろそろ敗戦処理とか、
タレントありきではない作品、
やりたいことを思い切りやった
娯楽映画を見せてほしい。

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